纒向遺跡から占いの骨が初出土 弥生文化も継承か

2015年01月30日 21:13

女王・卑弥呼(ひみこ)が治めた邪馬台国の有力候補地とされる奈良県桜井市の纒向(まきむく)遺跡(国史跡、3世紀初め~4世紀初め)で、占いに使われた動物の骨「卜骨(ぼっこつ)」(3世紀後半~4世紀初め)が初めて見つかった。市教委が29日発表した。弥生時代に日本に広まった占いの方法が、その後もヤマト王権の中心地とされる纒向で継承されていたことになる。

 動物の骨などを焼いて、表面に生じたひび割れや色調の変化で吉凶を占った方法は、中国の史書「魏志倭人伝」にも記録されている。今回見つかったのはイノシシの右肩甲骨で、長さ16・7センチ、幅6・7センチ。焼けた棒状のものを当てたとみられる丸い焼け跡が3カ所にあった。卜骨は中国から伝わり、弥生時代はシカやイノシシの肩甲骨を使う例が多く、古墳時代以降はウミガメの甲羅を使う卜甲(ぼっこう)も現れた。

レッドストーン RMT

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