前作よりも激しく厳しいXCOM兵士達の生き様に注目

2015年06月19日 10:31
4Gamer:
 まず,XCOM 2の基本的なストーリーについて教えてください。
 
Garth DeAngelis(以下,DeAngelis)氏:
 XCOM 2は,前作XCOM: Enemy Unknownで地球のリーダー達がエイリアンに降伏してから20年後の世界を舞台にしています。前作のキャンペーンを3分の1ほどプレイした時点で,人類の敗色は濃厚なものになっていましたが,本作ではそこで「人類がエイリアンに敗北した」未来を,パラレルワールド的な視点で描いているわけです。
 降伏後,強制的に解散させられたエックスコム部隊は散り散りになり,地下に潜って散発的にレジスタンス活動を行っているという設定です。プレイヤーの皆さんには,そんな絶望的な状況下で,人類のために戦ってもらうことになります。
 
4Gamer:
 正式発表直前に,「ADVENT」というティーザーサイトを公開しましたよね。これについてあらためて教えてください(関連記事)。
 
DeAngelis氏:
 表向きには,ADVENTは人類の技術革新によって作り出されたモデルシティ的な未来都市「アドヴェント・シティ」のことです。もちろん,あのティーザーサイトで紹介していた幸福そうな住人達は,エイリアンによって精神的にも肉体的にもコントロールされています。何か問題が起これば遺伝子治療(Gene Therapy)を施されたり,抹殺されたりするのです。エイリアン達がなぜ人類を効率的に集めようとしているのか,アドヴェント・シティに対してどう戦いを挑むのかについては,実際にゲームをプレイしたときに確認してください。
 
 
4Gamer:
 2K Gamesブースのシアターで紹介されていたデモは,アドヴェント・シティで行われるミッションの映像だったんでしょうか。
 
2K Gamesブースの正面に展示されていた,XCOM 2にも登場する記念碑。相当な製作費がかかったように見えるが,こんな大きなものをどうやって運んできたのだろうか?
XCOM 2DeAngelis氏:
 ええ。あれは,エイリアンのガイダンスのもとで世界統一政府が作られてから20周年を祝う「ユニフィケーション・デイ」の祝賀ムードの中,エックスコムが宣戦布告をするために記念碑を爆破するというミッションです。もちろん「20周年」とは,人類がエイリアンに屈してから20年が経過したという意味です。
 XCOM 2のミッションの多くは,各国/地域に設置されたアドヴェント・シティで行われますが,それ以外の場所で活動する場合もあります。
 
4Gamer:
 アドヴェント・シティの市民は,自分達がエイリアンに支配されていることを知っているんですか?
 
DeAngelis氏:
 その秘密を知った市民は,遺伝子治療を受けさせられたり,消息不明になったりします。そのため多くの市民は,エックスコムの活動に対して(当初は)理解を示していないんです。
 
4Gamer:
 デモに登場していたエックスコム隊員達には,「Nightshadow」などのニックネームが付いていましたが。
 
DeAngelis氏:
 あれは,レベルが上がったキャラクターの,個々の特性に合わせて表示されるコールサインですね。コールサインは,プレイヤー自らが入力することもできます。
 
4Gamer:
 つまり,コールサインが付いていないキャラクターは駆け出し隊員ってことですか?
 
DeAngelis氏:
 そういうことですね。
 
4Gamer:
 前作以上に,隊員がバンバン殺されているように見えましたが,その多くは駆け出し隊員だったわけですね……。
 
DeAngelis氏:
 そのとおりです。先ほどお話ししたように,エックスコムは絶望的な状態下で必死に抵抗しています。エイリアンもより凶暴になっているので,激しい交戦の中でメンバーのパーマデス(Perma Death。XCOMシリーズでは,死んだキャラは生き返らない)も増えることになると思いますよ。
 

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